使用オイル

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ラベンダー
ラベンダーのニックネームは“香りの庭の女王”と言われ、花は小さくても甘い芳香を放って、とても存在感をアピールしています。 古代ギリシャやローマ人たちは、バスタブが紫色に染まるほどたくさんのラベンダーの花を浮かべて入浴し、清潔を保ち傷を癒すのに役立てながら優雅なひとときを過ごしたそうです。 ギリスでは気絶した女性にラベンダーの香りを嗅がせると息を吹きかえす“魔法の香り”と言われていたとか。 イタリアではラベンダーが花咲く季節には、その花の茂みに洗濯物を広げて香りを染み込ませながら乾燥させる習慣があります。
また花のない季節には、タンスや戸棚に乾燥して保存しておいたラベンダーポプリを入れて1年中香りを絶やさないそうです。芳しい香りをつけるだけでなく、殺菌や防虫効果も兼ねた古代の人々の素晴しい生活の知恵ですね。そしてアロマテラピーという言葉は、20世紀初頭フランスの化学者ガットフォセが実験中の事故で火傷をおったときに、ラベンダーの精油を用いて回復したことから、この植物療法をアロマテラピーと命名したのが始まりです。

マジョラム
マジョラムは、愛と美の女神ヴィーナスが海の水から作り、太陽の光をいっぱい浴びて良く育つようにと、一番高い山に植えられたと伝えられ学名のオリガヌム(Origanum)は、ギリシャ語のオロス(Oros=山)とガノス(Ganos=喜び)を合わせて『山の喜び』と名づけられたようで、古代ギリシャ人たちにとって、幸せを象徴するハーブとして知られていました。
結婚する2人の頭にマジョラムで作った花冠をのせ先祖のお墓に詣で、この花を墓地にも植えて、先祖の魂に平安をもたらす助けにもしたそうです。
別な伝説では、キプロスの王キニュラスに仕える美しい少年アマラコスが、宮殿の中を高価な香料がいっぱい入った瓶を抱えて運んでいた時に、王の目の前で足を滑らせ瓶を落としてしまいました。顔面蒼白になり彼はショックで気を失い、粉々になったガラスの破片の上に倒れ込み息絶えてしまいました。その後彼の葬られた所から生えた香り高い植物がマジョラムだといわれ、何世紀もの間にアマラコス→マヨナラ→マジョラムという名前に変わったといわれています。
また和名は「茉夭刺那(マヨラナ)」と書き、何やら不思議なイメージがありますね。イギリスではスチュアート朝時代に、甘い香りの小さい花束にマジョラムも用いられて、不快なにおいを防ぐのに役立てられました。

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